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ブギウギひできのレフェリー道

第3回「ブギの地元・苫小牧でインカレ開催」(2012年2月6日)

 遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。皆さん、年末年始はいかがお過ごしでしたか?ブギは無事に新年を迎えることができました。

 さて今回は、苫小牧で開催された第84回インカレのお話をします。まずは、初優勝となった中央大学アイスホッケー部の皆様、優勝おめでとうございます。そして優勝はできませんでしたが、各チームの皆様お疲れ様でした。

 

 

インカレ決勝でレフェリーを務めるブギ

 今回のインカレを振り返ってみると、数多くのゲームがありましたが、特に準決勝の2試合、3位決定戦、そして決勝は、アジアリーグのゲームにも負けずとも劣らない白熱したゲーム展開で、ブギたちレフェリー陣も大変緊張する切迫したゲームでした。中でもブギがアサインメントされた決勝は、サドンビクトリー方式の延長戦で決着がつくという壮絶な展開となり、ブギたちもプレーヤーに負けないぐらいの集中力、運動量、そして正確なジャッジが求められるものでした。もちろん、どのようなゲームであってもレフェリングに差などありませんが、決勝は一味違う感じがしました。

 

 以前にもお話しましたが、各チームが優勝を目指し大会に臨んでいるのと同じように、ブギたちレフェリーもファイナリストを目指して大会に来ているという点では違いはありません。ただし、大舞台となる試合にアサインメントされることが大事なことではなく、そこで結果を出すことが一番大切なことだと思います。そのためにはアサインメントされた4人のチームワークが不可欠となります。ある意味、このチームワークが上手くいかないと、良いゲームコントロールはできません。逆に1人では対応できないジャッジでも、チームワークがあればカバーできるのです。

 

 ブギたちが使っているルールブックには、良いチームワークの取り方までは書いてありません。普段から一緒に練習する機会など無く、試合でチームワークを発揮しなければいけないので、とても難しいことではありますが、その部分をクリアするためにも、大会期間中にレフェリー仲間とのリンク外での団体生活も大変重要になってくるような気がします。日常からのコミュニケーションが氷上でのゲームに生かされると感じています。

 

 とはいえ、個人スキルはもちろん重要であり、ブギは今大会でレフェリー委員長から注意された内容の改善に努め、今後の大会ではよりスキルアップしたレフェリングをしていきたいです。

 

 最後にご報告です。チェコで開催されたU18世界女子選手権トップディビィジョンにおいて、宇賀神恭子さんと井上千恵子さんがファイナリストにアサインメントされました(本誌045号87ページ参照)。宇賀神さんはレフェリーで、井上さんはラインズマンでの決勝の舞台でしたが、これは日本のアイスホッケー界にとって、特にトップディビジョンのレフェリーに選ばれたことは快挙であり、非常に素晴らしいことです。他のレフェリーたちの目標にもなりました。お二方、おめでとうございます!

 

(アジアリーグレフェリー・山内秀貴)


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