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ブギウギひできのレフェリー道

第7回「レフェリー委員会の新たな試み」(2013年1月15日)

 読者の皆様、遅くなりましたが明けましておめでとうございます。

 

 今年もアイスホッケーを楽しみましょう!今回、ブギは参加できませんでしたが、日光で開催されたインカレで優勝した中央大学アイスホッケー部の皆様、2連覇おめでとうございます。初の決勝進出を果たした関西大学の皆様も素晴らしいホッケーだったと聞きました。来年こそ、優勝を目指して頑張って下さい。

 

 さて今回は、レフェリー委員会のお話を少ししたいと思います。皆さんアイスホッケー先進国のトップチームや日本のトップチームの関係者が試合の模様をビデオ撮影しているのをご存知ですか?

 

 チームとしては、戦略やチーム力向上のために活用されているのが通常です。今シーズンからは、レフェリー委員会でも全てのゲームではないですがビデオ撮影をして、試合終了後のブリーフィングと言われるミーティングに活用し、また、レフェリークリニック(講習会)の際の教材資料に役立てる試みを始めました。皆さんもご存知の様にレフェリーには、当然、試合に関しては自分たちの勝ち負けも無ければ、その試合でやってしまったミスを60分のゲームの中で取り返す事も出来ません。これは、1チーム22名の選手と同じリンクに立っていながら、選手やチーム関係者とは全く異なる事です。ですから、1つのミスも許されないのです。そのため、オンアイスオフィシャル同士のコミュニケーションのミスや誤審を減らすため、試合の様子をビデオ撮影してフィードバックすることにしました。この試みは、今までには無かったもので、氷上にいた当事者(オンアイスオフィシャル)から、その時どのような経緯(判断)でジャッジしたのかを再確認する材料として活用していく狙いのもと始まったシステムです。こんな事を言ってはいけないかもしれませんが、レフェリーも人間ですからミスもありますし、だからといってミスに大きいも小さいもありません。ミスをどれだけ0にできるかがブギの最大の目標です。今シーズンは、新横浜で開催された全日本選手権から導入されました。全日本選手権では、大会と同時に参加したレフェリーのクリニックも開催され、試合当日はブリーフィングの教材に、また翌朝のクリニック時には、多数のレフェリー・ラインズマンのディスカッションの大変よい教材・材料として活用しました。リンク内において生で見て瞬時に判定し試合を円滑に進められたと思いゲームを終了しても、やはりプレーバックをして、ビデオクリップにして見るともう少し違ったジャッジができたのではないか、あるいは自分がある場面で瞬時に動くことができていれば選手と接触しなくて済んだのではないかと色々と観点を変え見ることができブギにとってはとても新鮮で目や耳に入ってくるもの全てが吸収された感じでした。冒頭でレフェリーには、勝敗はつきませんと言いましたが、勝敗が無い分、自分の吹いたホイッスルには、責任と言う言葉以上の重みを感じてリンクに立ってホイッスルを吹かなければなりません。シーズンもこれから終盤戦へと差し掛かり、各カテゴリーでは、多くの全国大会が開催される時期になります。ブギも沢山の大会にアサインメントされる様に頑張って行きたいと思います。

 

 さてここからは、少しばかり余談なのですが、先日、日光にアジアリーグでは4年振り程に行って来たのですが、霧降アリーナの体の芯から震え上がるような大声援は健在でした。アウェイチームに完全なアウェイを感じさせる応援は、素晴らしいと思いました。選手のみならずブギ自身もレフェリーとしてリンクに立てる事を嬉しく感じました。


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