第80回全日本アイスホッケー選手権大会は9日、新横浜スケートセンターで決勝など2試合が行われ、王子イーグルスが8季ぶり35回目の優勝を果たした。
■ 決勝 日本製紙クレインズ 2 – 3 王子イーグルス
第1ピリオドは互角の展開となったが、第2ピリオド2分にFW百目木が角度のないところから見事にGKの肩口を抜いてイーグルスが先制。11分にはFWカヴォシーがゴール裏からねじ込むと、第3ピリオド7分にはFW今のショートハンドゴールで3点をリードした。クレインズも意地を見せ、第3ピリオド14分にFWラジャ、17分にはDF外崎のゴールで1点差まで迫ったが、イーグルスは堅い守りで逃げ切り、8季ぶりに日本一の座に返り咲いた。
▼GK=クレインズ:石川/イーグルス:春名
▼SOG=クレインズ:28/イーグルス:42
【イーグルス/山中武司監督】「失点をゼロに抑えられれば良かったが、クレインズも力があるので追い上げられた。しかし、選手同士で何をすべきか話し合っていたし、問題なかった。PKで失点しなかったことが良かった。PKのシステムに自信を持ちながら、最後は身体を張ったプレーで相手のシュートをゴールに届かせなかった。目標である3冠に向けて、まずは1つクリアした。あと2つ(アジアリーグレギュラーリーグとプレーオフ)取って、王子は強くなったと言われるようになりたい」
【クレインズ/佐々木博明監督】「立ち上がりは良かったが、第2ピリオドがすべてだった。王子の速いフォアチェックはわかっていたので、第1ピリオドはしっかり守って第2ピリオド以降につなげたかったが、第2ピリオドに失点してしまった。パワープレーで得点できなかったことが反省材料だ」
■ 3位決定戦 栃木日光アイスバックス 3 – 9 東北フリーブレイズ
第1ピリオドにFW篠原の3連続ゴールで先行したブレイズに対し、バックスもFW外崎のゴールなどで2点を挙げて追い上げた。しかし、ブレイズは第3ピリオドに攻撃陣が爆発。篠原のこの試合4得点目などで一気に5点を奪いバックスを突き放した。
【ブレイズ/クリス若林監督】「選手たちは昨日の敗戦から気持ちの切り替えが難しかったと思うが、それができており、プロとしての姿勢は素晴らしかった。篠原はきちんとゴール前に入っており、そういうプレーからいい結果が生まれた。今日の試合は来週のアジアリーグも含めてバックスとの4連戦の初戦ということを意識して、全開で行こうということで臨んだ」
【バックス/村井忠寛監督】「立ち上がりから相手に簡単にシュートする機会を与えてしまった。運動量も少なくプレーも軽かった。試合の入り方の意識の問題。自分たちからパックを相手に与えてスコアされており、修正点ははっきりしていると思う。(アジアリーグの)プレーオフに行くためには、12月の残り5試合は死に物狂いで臨むつもりでいる」
▼GK=バックス:20/ブレイズ:53
▼SOG=バックス:小野/ブレイズ:畑
◆最終結果
優勝:王子イーグルス
2位:日本製紙クレインズ
3位:東北フリーブレイズ
4位:栃木日光アイスバックス
最優秀選手賞:百目木政人(イーグルス)
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2012年12月9日 7:21 PM| カテゴリー:ニュース